65歳以上の人は肺炎球菌ワクチンの摂取を
数多くの抗生物質が開発された今日でも肺炎は、がん、心臓病、脳卒中に次いで日本人の死因の4位を占めており、今も増加傾向を示しています。肺炎での死亡者は特に高齢者に多く、さらに心臓や呼吸器に慢性疾患を持っていたり、肝障害や糖尿病のある人などは肺炎に掛かりやすく、症状も重篤化しやすい傾向があります。

肺炎の原因は各種細菌やウイルスなど、たくさんの原因微生物がありますが、肺炎球菌はそれらの中でも最も頻度が高く、原因微生物の25%といわれています。
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌の約8割に有効で、安全性も高く、抗生物質に耐性のある肺炎球菌にも有効とされています。
通常1回のワクチン接種で5年間以上にわたって効果が持続しますが、効果が出るまでには2~3週間かかります。WHO(世界保健機関)はこのワクチンの摂取を勧告しているにもかかわらず、65歳以上の摂取率は0.1%程度にすぎません。
このワクチンは「肺炎球菌ワクチン」であって、「肺炎ワクチン」ではありませんから、全ての肺炎に効果があるというわけではありません。肺炎にかからないようにするためには、一般的な生活上の注意や心がけが重要であることは変わりありません。なお、このワクチンは任意摂取であって保険は効きません。


