肥満発症のメカニズム | 今日の健康トピックス

肥満発症のメカニズム

食べ過ぎて、摂取した余分なカロリーを蓄積するために、体内の脂肪細胞にためる脂肪の量が増え、それぞれの脂肪細胞が太り、肥満の状態になります。脂肪の貯蓄量が増え、脂肪細胞の大きさが170%を超えると、脂肪細胞の数も増え始め、肥満はさらに進みます。

脂肪細胞に溜め込まれた脂肪の量は減らすことができても、いったん増えた脂肪細胞の数は減ることはありません。また、食べ過ぎ以外にも、次のような因子が重なり合うことで、さらに肥満は加速しやすくなります。

インスリン過剰分泌
血糖値を下げるホルモンであるインスリンは、肝臓や筋肉中のグリコーゲンを脂肪に変えたり、ブドウ糖から脂肪酸を作る酵素を活性化し、中性脂肪に変えたりする反応を促進します。そのため、インスリンの過剰分泌は、内臓や皮下に脂肪を貯め肥満の原因となります。

食欲を調節する生理活性物質の減少
γ-リノレン酸は食べたものを燃焼させるはたらきを促し、食欲をコントロールする作用があります。γ-リノレン酸の濃度が低下する要因として、加齢、女性の整理前後、飲酒、ストレス、細菌感染、発がん物質、栄養素の不足があり、過食の一員となります。

代謝の障害、酵素の活性度の低下
脂肪を燃焼させたり、貯蓄、分解する過程を調節したりする酵素の障害も肥満の原因となります。例えば、脂肪酸をミトコンドリアに運ぶためのアシルカルニチンを生成するはたらき、脂肪酸を脂肪組織に運び脂肪化するはたらきを活性化する酵素の調節機能などに関与します。

エネルギー消費の低下
基礎代謝の低下、運動不足、食事を素床吸収するためのエネルギー不足、褐色脂肪細胞から生成される熱量の低下などにより、エネルギー消費は低下します。