目薬の防腐剤の役割と副作用について | 今日の健康トピックス

目薬の防腐剤について

目薬には薬である主成分以外にも、涙の浸透圧に近づける等張化剤、目薬のpHの変化を防止する緩衝剤など、さまざまな添加剤が含まれています。これらのなかで、最もよく話題に取り上げられるのが防腐剤です。
未開封の目薬は無菌製剤ですが、いったん使用すれば、手指あるいは結膜嚢の微生物により二次汚染を受ける可能性があります。そこで、使用中の微生物汚染を防止するために、防腐剤の配合が必要となってくるわけです。

一方、防腐剤の副作用としては、目の周囲が赤くただれるアレルギー性接触皮膚炎と、角膜と結膜に起こる障害が知られています。しかし、日本薬局方に記載されている「保存効力試験」に合格するだけの防腐剤を配合する必要があり、このような副作用の心配が少しあるにしても、目薬には通常、防腐剤が配合されています。

しかし、近年は防腐剤の入っていない目薬も登場しており、ドライアイなどの涙の量が少ない人は防腐剤の影響を受けやすいので、こちらを使用することがすすめられています。大きく分けて次の3種類が存在してます。

一つ目は、1回使いきりのユニットドーズタイプの目薬です。この場合、目薬は1回の点眼で使い切りになっているので、二次汚染の心配はありません。

二つ目は、最近製品化されてきた点眼容器のノズル部分にフィルターが装着されている特別な点眼容器に充填された目薬です。この場合、外部からの微生物進入はフィルターでカットされるので、フィルターから内側の目薬は汚染されません。しかし、フィルターの外側の部分の汚染が問題になるかもしれません。

最後の三つ目は、オフロキサシンやレボフロキサシンといったフルオロキノロン系合成抗菌薬が配合されている目薬です。この場合、主成分である抗菌薬は、防腐剤の働きも同時に行い、その目薬は日本薬局方の「保存効力試験」にも合格しています。