苦痛の少ないカプセル内視鏡
消化器疾患の検査といえば、「まず~い!もう一杯!」でお馴染みのバリウム検査とチューブを飲み込む内視鏡検査が有名ですよね。とくに、内視鏡は先端に器具を取り付けることが可能なために、検査時に発見した病変に対して治療や処置を行うことができるので現代医療には欠かせない存在となっています。

しかし、昔に比べると格段にスリム化したとはいえ、チューブを口から入れることにどうしても慣れることができない方も少なくありません。歯ブラシを口の奥に持っていっただけで、「オェ~」となる人は間違いなくアウトです(笑い)。バラエティ番組で拝見したのですが、とんねるずの木梨さんは相当「オエ~!オエ~!ゲロゲロ!!!」やっているとのこと。そんな方のために開発されたのが、カプセル内視鏡です。
カプセル内視鏡はその名の通り、大きさが3cmにも満たない錠剤で、中には小型カメラが内蔵されています。水といっしょに飲み込むと、食べ物と同じように小腸内をゆっくり移動しますので、内蔵されたライトで消化器官内を照らして、連続撮影していきます。苦痛もまったくなく、動画撮影も可能です。これらの映像は腰につけた専用の記録端末装置に自動で送信、保存され、後日、医師ががチェックします。
日本でも保険適用となっているのは小腸を対象としたカプセル内視鏡です。小腸は、長い間「暗黒の臓器」とも呼ばれ、病気の診断が難しい場所だったのですが、この検査法の登場により、今までは発見が難しかった小腸内のちょっとした出血や腫瘍なども発見できるようになりました。
ただし、画像の読影に技術と時間を要する、移動速度を調整できない、内視鏡のようにその場で処置を施せないといった欠点もあります。小腸に限っていえば、近年登場した小腸専用の内視鏡(ダブルバルーン内視鏡)と組み合わせることで、これらの欠点はカバーすることができます。
ただし、保険適用となるのは原因不明の小腸出血が疑われる場合だけで、胃や大腸の検査には使えません。胃や食道の場合は、口の代わりに鼻からチューブを挿入する経鼻内視鏡も普及してきており、こちらも嘔吐感や息苦しさなどの負担が軽減されていますので、気になる方はお近くの病院で問い合わせてみてください。


