生活習慣病 | 今日の健康トピックス - Part 3

血糖値をコントロールするポイント

1.食生活を改善する
糖尿病の治療は、食事療法と運動療法、薬物療法を基本にして進めます。このうちでもっとも大切なのは食事療法です。食事の習慣を是正しなければ、糖尿病の治療は成功しません。
基本は、食事の量を適正にして、栄養のバランスに気をつけることの2点です。糖尿病になる人のほとんどが過食傾向にあるのでそれを是正し、肥満があればそれを解消することが、血糖値を正常化するために重要です。

2.運動する習慣をつける
運動不足も、糖尿病の発症に大きくかかわっています。当然、その是正は糖尿病の治療に役立ちます。運動の目的は、体の組織のインスリン感受性を改善することです。
糖尿病の治療に役立つのは、ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳など、酸素を十分に供給しながら行う持続的な運動(有酸素運動)です。できれば1日のうちのどこかで時間をとって行うのが望ましいのですが、回数を分けて行ってもOKです。

3.感染症に注意する
かぜなどの感染症は、血糖値を不安定にする恐れがあります。血糖のコントロールがうまく行っていない人ほど抵抗力が低く、しかも治りにくい傾向があります。
特に高齢者の場合は、かぜをきっかけで血糖値が急上昇し、脱水症状が高じて昏睡に至る恐れがありますから、注意が必要です。

4.精神的なストレスを減らす
ストレスがきっかけで糖尿病が発症するケースが少なくありません。当然、血糖値を不安定にする要素になります。なかなか難しいことですが、努めて心の緊張をほぐすようにしましょう。

糖尿病の3大合併症:神経障害、網膜症、腎症

糖尿病が怖いのは、血管を傷めるからです。とくに毛細血管を傷めるのが特徴で、その結果として糖尿病神経障害、網膜症、腎症(糖尿病の3大合併症)になりやすく、いろいろな病気が合併していきます。

三大合併症のうち最も早く現れるのは、糖尿病神経障害です。自律神経にも末梢神経にも障害が現れます。具体的な症状としては便秘や下痢、排尿困難、立ちくらみ、インポテンツ(以上は自律神経系)、手足のしびれ、冷えや痛み(以上は末梢神経系)などです。

網膜症は、目の奥の網膜の毛細血管が破れて眼底出血を起こし、硝子体出血や網膜剥離に至るものです。成人の失明率の第1位となっています。

腎臓の毛細血管に障害が生じると濾過機能が低下し、有害物質が体内にたまるようになります。これが糖尿病腎症です、このために毎年新たに12000人が、1週間に3日、4時間の人工透析を余儀なくされるようになります。

糖尿病の合併症は全身に及びます。たとえば、足の壊疽は小さな傷でも抵抗力が衰えているために化膿し、痛みを感じにくくなっているために十分な治療もされないまま、どんどん悪化していきます。
合併症のすべてが同時に起こるわけではありませんが、糖尿病が放置されていればいるほど、多くの合併症に悩まされることになります。

糖尿病には2つのタイプがあります

糖尿病には、1型と2型の2つのタイプがあります。これは病気の発症の仕方によるものですが、病気の現れ方や治療法も両者では少し違うところがあります。

自己免疫などが原因でインスリンを分泌しているβ細胞が破壊されて起こる糖尿病が1型(インスリン依存型)です。25歳以下で発症することが多く、急激なインスリン分泌の低下によって突然発症するのが特徴です。

遺伝素因のほか過食や運動不足など、現代人特有の不適切な生活習慣に起因して起こるタイプの糖尿病が2型(インスリン非依存型)です。
この場合は、インスリン分泌量はやや不足しているケースが大半です。徐々に血糖値が上昇していくため、自覚症状が現れにくいのが特徴です。40歳以上の発症が多いのですが、最近は低年齢化しています。日本人の場合、患者の95%は、この2型糖尿病です。

糖尿病の治療は、一般的に「食事両方・運動療法・薬物療法」を適切に組み合わせて進めていきます。薬物療法は状態を見て導入することになりますが、食事療法はすべての患者さんが実施する必要があります。
運動療法も行うことになりますが、糖尿病やその合併症の程度によっては、一部または完全に制限されることがあります。

糖尿病治療の目的は糖尿病神経障害網膜症腎障害などの合併症の発症を阻止し、既にそれが進行している場合でも、その進行を食い止めることにあります。食事・運動療法ともに、患者さん自身の意思に、その成否がかかっています。

糖尿病になりやすい体質は治りませんが、適切な治療を続けていれば、治ったと同じ状態に復帰し、健康な人と変わらない生活が送れるのです。

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