感染症 | 今日の健康トピックス

新型インフルエンザとは?

厚生労働省では、新型インフルエンザについて、”過去数十年間の間に人に感染したことのないタイプのウイルスが人の間で感染し、インフルエンザの流行を起こしたとき”に、この原因となるウイルスが「新型インフルエンザウイルス」であると定議しています。

このようなウイルスが出現すると、世界的大流行(パンデミック)が起こる危険性があります。現在、流行しているインフルエンザは、毎年のように流行を繰りか栄しているため、多くの人が免疫を持っています。
しかし、新型に対しては、誰も免疫を持っていません。そのため、感染者が出ると短期間で広がって、世界的な大流行を起こす危険性があります。

最近では、今まで人に感染したことのなかった、鳥類を宿主とするインフルエンザウイルス「H5N1」の感染が広がっており、これが新型インフルエンザになる可能性があるとして、世界的な問題になっています。

H5N1はもともと、かもなどの渡り鳥が持つウイルスです。このウイルスが世界中に拡大したのは、渡り鳥の移動以外に、飼育用の鳥が国境を越えて取引されるなど、さまざまな要因が複雑に絡み合った結果だとされています。

野鳥に感染しているときは病原性が低いのですが、野鳥から飼育用の鶏に感染し、鶏の間で感染を繰り返すうちに変異して、鳥にとって高い病原性を持つウイルスになったと考えられています。

インフルエンザとかぜの違い

毎年冬になると流行する「インフルエンザ」は、「かぜ」と間違われやすいのですが、感染源と病原体や症状の出方が異なります。

かぜは、主にライノウイルスやコロナウイルスなどのウイルスが原因で起こります。症状は咳やのどの痛み、鼻水などが中心で、熱が出ても38℃以下のことが多く、重症化することはあまりありません。

一方、インフルエンザの病原体はインフルエンザウイルスです。突然38度以上の高熱が出て、それに伴い、関節痛、筋肉痛、頭痛などの全身症状が強く現れます。発症後1~3日すると、咳やのどの痛み、鼻水なども現れてきます。

これらの症状は通常では1週間ほどで自然に治ります。しかし、お年寄りや、心臓や腎臓、呼吸器などに病気のある人、乳幼児などでは重症化しやすく、合併症を起こすことがあります。お年よりは、細菌などに二次感染して気管支炎や肺炎などを合併することがあり、乳幼児では中耳炎や、まれにインフルエンザ脳症などを合併することもあります。

インフルエンザウイルスは、寒くて空気が簡素する冬に活動しやすい性質を持っています。また、鼻や気管にウイルスを吸い込むことで感染します。
私たちの体には、ウイルスなどの異物が侵入すると、それを排除しようとするはたらき(免疫)がありますが、鼻や気管の粘膜の免疫のはたらきは、乾燥によって低下します。
そのため、インフルエンザは日本では通常、12月ごろから流行し始め、翌年2月ごろにピークを迎えます。

実施されている予防接種(はしか、風疹、おたふく風邪)

はしか(麻疹)・風疹
はしか(麻疹)の予防接種は、生ワクチンを注射するものなので、その免疫は一生ものといわれています。はしかは、乳幼児に感染の危険のある病気の中でも重篤な症状が出るものの一つです。接種後、約20%の人に軽いはしかに似た症状が出たといわれます。

2006年4月からはしかと風疹の混合ワクチン(MR)が定期接種になりました。1期1回、2期1回、計2回の接種が必要です。定期接種で受けられるのは、1歳児または小学校入学前の1年間の児童で、はしか、風疹に掛かっておらず、いずれの予防接種も受けたことのない子供が対象です。

おたふく風邪と水ぼうそう
おたふく風邪と水ぼうそうは、現在、任意接種で行われています。おたふく風邪は、症状は軽い場合が多いものの、髄膜炎や髄膜脳炎などの合併症が起こったり、難聴になることもあります。

また水ぼうそうは、現在、感染後早期に服用すれば効果の高い薬もありますが、白血病や腎臓病などで免疫が低下している子供が掛かると、重症になってしまいます。

続き→現在実施されている予防接種 その2

実施されている予防接種(BCG、ポリオ、DPT三種混合)

BCG
BCGは、結核菌による感染を予防するために行なわれます。2005年の改正により、現在は生後6ヶ月未満の時期に、ツベルクリン反応検査は行わず、直接BCGを実施しています。
BCGは、生ワクチンを使用するため、接種後、まれに発熱や発疹などの軽い症状が出ることがあります。十分な免疫ができるまでは1ヶ月が必要なので、次の予防接種までは4週間以上の間隔をあけます。

ポリオ
ポリオ(小児マヒ)は、ポリオウイルスの感染により発熱や嘔吐、まひなどが起こる病気です。ポリオの予防接種は生ワクチンをスポイトを使って赤ちゃんに飲ませる形で行なわれます。理想の接種年齢は生後3ヶ月~1歳6ヶ月で、6週間以上の間隔で2回受けます。

DPT三種混合
ジフテリア、百日咳、破傷風の3種類のワクチンがいっしょになったもので、初回3回、プラス追加1回の接種をします。理想の接種年齢は初回接種が生後3ヶ月から1歳まで、追加接種は初回接種後から1年から1年6ヶ月後です。

前の記事→現在実施されている予防接種 その1

日本人は予防ワクチンの絞り込みが容易です

日本人の遺伝子は北アジア系といわれています。SARS(重症急性呼吸器症候群)は香港や台湾、シンガポールなど、アジアといっても南のほうで患者が多く発生しました。
原因は、南方アジア人の遺伝子にはSARSに対する抵抗力の源となる組織抗原が少ないからと考えられています。

島国だった日本は民族の単一性が保たれているため、全体の7割が同じ遺伝子を持っているといわれています。これは、同じ病気に多くの人がかかりやすいという意味もありますが、予防ワクチンの絞り込みも楽だという利点があります。

アメリカのような多民族国家は、一つの病気を抑え込むために、複数の民族特性を考慮したワクチンを考えなければなりません。複合的な免疫不全に陥るエイズウイルスのワクチンなどは、日本人だけに特化すれば、世界に先駆けて有効なワクチンができると考えられています。

ただし、外国人の流入が進んでいる昨今では、長年培った遺伝子特性の優位性も、やがて崩れていくことと思われます。

食中毒予防の3原則

食中毒の予防には、1.菌をつけない 2.菌を増やさない 3.菌を殺す、が有効です。1は、手を洗う、調理器具や食材をよく洗う、2は、すぐに食べる、短時間でも冷蔵庫で保存する、3は、食材はよく加熱する、調理器具を殺菌するといったことです。

しかし、O-157は100個以下の菌数でも発症するといわれ、2の「菌を増やさない」という原則が無効になります。また、黄色ブドウ球菌には耐熱性毒素があるので、3の加熱して「菌を殺す」という原則が当てはまりません。
このように予防3原則が必ずしも有効とはいえないので、まず「菌をつけない」よう、手洗いなどを励行することが大切です。

暑い時期は、食品をほんの短時間、放置するだけで菌が繁殖することもあるので、常に冷蔵庫で保存するように気をつけます。ただし、冷蔵庫に入れれば、もう安心というわけではありません。冷蔵庫に何日も置けば、菌が繁殖する可能性はあります。

また、家庭で冷凍した食品は、市販の冷凍食品より短期間しか持ちません。冷蔵庫は万能ではないので、逓増・冷凍品もなるべく速く処理するようにしましょう。

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