メラノーマの診断方法
初期のメラノーマは、外見がしみやほくろと似ていますが、徐々に「色が濃くなる」「色にムラができる」「大きくなる」「形がいびつになる」などの変化が起こります。
医師でも、ほくろか初期のメラノーマかの見分けはつけにくく、以前は細胞を採取して病理診断の上鑑別を行なっていました。

しかし、最近はダーモスコープという拡大鏡でほくろか初期のメラノーマかを見分けられるようになっています。
皮膚には、丘のように盛り上がっている部分があり、丘十日の間は溝のようになっています。ほくろは、主に溝の部分の舌にある細胞に色素が沈着してできます。これに対し、メラノーマは、主に丘の部分の下の細胞ががん化して色素が沈着します。
ダーモスコープで皮膚を拡大すると、溝の部分と丘の部分のどこに色が付いているかがわかり、病理診断しなくても、初期のものなら鑑別ができるようになりました。
ダーモスコープによる診断は、特に皮膚の丘の部分と溝の部分がはっきりしている手のひらや足の裏の場合に有効でうs。
ほくろのがん「メラノーマ」に注意
メラノーマは、皮膚がんの一種で、過剰に日光を浴びることが原因の1つとされています。進行や転移が早く、皮膚がんの中でも悪性度が高いといわれています。
しかし、ここ数年、早期診断ができるようになってきました。治療法も進歩し、初期の段階で発見して治療することで、治るものも多くなってきています。

メラノーマは、主に4つのタイプに分けられます
悪性黒子型
高齢者の科にできることが多いタイプです。黒や茶がまだらに混じったしみのようなものができ、徐々に大きくなります。
表在拡大型
胴や方などに多くでき、最初は茶色の小さなほくろのように見え、大きくなり、一部にしこりができます。白人に多いタイプですが、最近は日本人にも増えています。
結節型
最初からしこりができ、急速に大きくなります。色は不均一、または真っ黒で、体のどの部位にもできます。
末端黒子型
足の裏や手のひら、手足の爪などにできます。足の裏や手のひらの場合は、ほくろのようなものができ、徐々に大きくなります。爪にできる場合は、最初黒い筋のようなものができ、その部分が広がって爪の外に染みだしたり、爪が割れたりします。
メラノーマは、体の度の部位にもできる可能性がありますが、国立がんセンター中央病院の調査では、足の裏が20.1%、胴体が19.1%と多く、下肢が16.6%、手足の爪が14.6%、顔が8.9%となっています。
前立腺がんの治療法
前立腺がんには多くの治療法がありますが、主なものは「手術療法」「放射線療法」「内分泌療法」の3つです。

手術療法は、前立腺がんを取り除く治療法です。放射線療法では、前立腺全体に放射線を照射し、がんを死滅させます。近年は、前立腺に、放射線を発する小さな金属製のカプセルであるシード線源を50~100個程度埋め込んで治療する「小線源療法」が注目されています。従来の放射線療法に比べて、より集中的に照射でき、合併症が少ないのが利点です。
内分泌療法は、男性ホルモンの分泌を抑えたり、前立腺への男性ホルモンの影響を抑えたりして、がんの進行を防ぎます。前立腺がんは、男性ホルモンの刺激を受けて大きくなる性質があるので、その性質を利用して治療するのです。
治療法の選択には、患者さんの年齢や健康状態、前立腺がん以外の病気なども考慮されます。担当医とよく相談し、治療による合併症について理解した上で、納得して治療を受けましょう。
主な合併症には、尿漏れや排尿通などの排尿障害、あるいは勃起不全や性欲低下などの男性機能障害などがあります。しばらくすると回復するものもあれば、回復が難しいものもあります。
前立腺がんを発見するための検査
前立腺がんの早期発見に役立っているのは、PSA(前立腺特異抗原)を調べる検査です。PSAは前立腺の細胞が作り出す物質で、前立腺がんができると多量のPSAが血液中に出てきます。この量を測定することで、早期の段階からがんの有無をチェックできるというわけです。

PSAの値は4ng/ml以下が基準値で、これを超えている場合には、前立腺がんの疑いがあると考えられ、より詳しい検査が行われます。ただし、4ng/ml以下でも前立腺がんのある人はいます。
定期的にPSA検査を受け、数値が急上昇してきたときは注意が必要です。
また、医師が肛門から指を入れて直腸の壁越しに前立腺を触れ、がんの有無を調べる直腸診も行なわれます。この検査では前立腺肥大症や直腸がんの有無も調べることができます。50歳以上の人は一度受けるとよいでしょう。
そのほか、超音波を出す超音波プローブを直腸に入れ、前立腺の状態をモニターに映し出す経直腸的超音波検査があります。がんの在る部位やがんの大きさがわかる場合があり、治療方針の決定に役立ちます。
がんかどうかを確定するためには、直腸の壁越しに前立腺の数箇所に針を刺し、組織を採取して顕微鏡で調べ、がん細胞の有無を調べる前立腺生検を行なう必要があります。生検は外来や1泊程度の入院で受けることができます。
検査の合併症として出血が起こることがあります。また、直腸内から針を刺すため、直腸内の最近が前立腺に入る可能性があります。そのため、検査の前後に抗菌薬を使用するなどして、感染症が起こらないようにします。
前立腺がんの特徴
前立腺は、内側の内腺と外側の外腺から成り、それを被膜が包んでいます。前立腺がんの多くは尿道から遠い外腺に発生するため、早期には排尿への影響はほとんどありません。

進行してがんが大きくなると、尿道が圧迫されて排尿障害などが現れるようになります。また、前立腺がんは骨に転移しやすく、脊椎に転移すると背中や腰の痛みが起きたり、背骨に転移したがんが神経を圧迫して神経麻痺や歩行障害などが現れたりすることもあります。
前立腺がんは、50歳以降の男性に多いがんです。早期には症状がほとんど現れないため、かつてはがんが進行してから発見されることが多くありました。
しかし、早期発見に役立つ検査が普及し、早い段階で発見されるケースが増えています。
がんワクチンの臨床研究、中間結果を発表
副作用が少ないために通院での治療もでき、抗がん剤よりも費用が低いとして期待されているがんワクチン。開発はアメリカが先行していますが、日本国内でも現在全国10ヶ所以上の病院でこのがんワクチンの臨床研究が進められています。

対象となっているのは食道がん、膵臓がん、大腸がん、膀胱がんなどで、国内過去最大規模の臨床研究となっており、今後も研究を重ね、新薬の承認申請を目指した治験に入る予定です。
日本消化器外科学会で東大医科学研究所ヒトゲノム解析センターの中村祐輔教授が明らかにした中間的な解析結果によると、進行・再発で標準的な治療法が無効だった大腸がんで、6割の患者さんにがんの縮小や一定期間悪化しないなどの効果が認められたのをはじめ、膀胱がんではがんの縮小が、膵臓がんでは抗がん剤との併用で、患者27人中18人で何らかの効果がみられたとのことです。
がんワクチンは、がんに対する免疫反応を特に強め、攻撃するのが狙いです。中村教授らは人の全遺伝情報を調べ、がん細胞で活動しながら、正常細胞ではほとんど働いていない遺伝子をみつけた。その中から強い免疫反応を引き起こす抗原を特定し、複数のがんワクチンを作りました。
