がん | 今日の健康トピックス

日本でも子宮頸がんの予防ワクチンが登場

近年、日本では子宮頸がんの発症率が20年前に比べて2倍に上昇、そのピークは35歳前後となっています。日本では年間1万5000人が子宮頸がんを発症し、約3500人が亡くなっています。女性の多くが一生のうちに一度は原因となるウイルスに感染するという、発症の仕組みへの認識どの低さが、自治体の検診受診率の低さの背景にあると言われています。

公費負担のシステム作りが必要

2006年6月にアメリカの製薬会社メルクの子宮頸がん予防ワクチン「ガーダシル」がアメリカとカナダで承認されたのを皮切りに、現在まで約120カ国で承認されています。日本では、グラクソ・スミスクラインの予防ワクチン「サーバリックス」が2009年10月に始めて厚生労働省から承認され、同12月に販売がスタート。メルク子会社の萬有製薬も、現在ガーダシルの承認を待っています。

性交渉によるウイルス感染が原因である子宮頸がんは、ワクチン接種と検診で100%予防できる唯一のがんです。ワクチンによる一次予防の後、定期的な検診でがんになる前段階で病変を発見します。これにより、子宮摘出で子供を埋めなくなることを防ぎ、死亡率を大幅に下げることが可能になります。課題は今後いかに予防体制を確立するかということです。

新しい医薬品が市場に出た場合、その有効性や安全性を医療現場に伝えるMR(医薬情報担当者)の役割が重要となります。薬剤師の免許がなくても仕事はできますが、免許があれば薬局や病院への転職もできるため、将来の可能性を広げることができます。

主治医以外に意見を聞くセカンドオピニオン

がんに代表される難しい病気の場合、様々な治療方法があるため、主治医に今後の方針を聞いただけで、すぐに「わかりました。」と納得できる人はそれほど多くないでしょう。出来るならば、主治医以外の医師の意見も聞いて疑問などを解消し、自分で納得してから治療方針を決めたいと思うのは当然です。

CTやMRIの画像を持参します

そんなときに参考になるのが、患者さんが持参した主治医からの紹介状や診断の根拠となった画像検査の情報を見ながら、第三者としての立場の医師が意見を述べる「セカンドオピニオン」です。費用は施設ごとに設定されており、自費診療の扱いとなりますが、今後の人生を左右しかねない大事な治療を受ける人の間で着実に浸透してきています。

「主治医の意見に反対していると受け取られて、今後の信頼関係が心配…」と考え、セカンドオピニオンを受けることに二の足を踏んでいる方も少なくありませんが、患者の権利として保障されていますし、一昔前ならともかく、セカンドオピニオンの必要性が認識されている今日、紹介状を書くことを拒否したり、不満な態度を示したりする医師はまずいません。

がんの治療をしている病院では「セカンドオピニオン外来」を設置しているところが増えていますので、近くの病院にあるかどうかをホームページ等でチェックしてみるとよいでしょう。また、がん診療連携拠点病院(都道府県の推薦に基づいて厚生労働省が認定)に併設されている相談支援センターに問い合わせるのも一法です。

医師に相談する前に、自分の病気について訊きたいこと・疑問に思っていることを箇条書きにしてまとめたりして、キチンと目的を持っておかないと、多くの意見に惑わされてかえって不安になってしまうことがあります。

膵臓がんの腫瘍マーカー:CA19-9

CA19-9は、消化系のがん、特に膵臓がんに特異性の高い腫瘍マーカーとして知られています。初期のがんの場合、特に目立った値の上昇が見られないために、がんの早期発見には利用できませんが、既にがんが診断された後の治療効果の判定や、再発の発見には有効なマーカーです。

CA19-9の基準値(ラジオイムノアッセイ法)
37/ml以下

CA19-9の値が高い場合、膵臓がんや胆管がん、胆嚢がんが疑われます。他にも胃がんや大腸がん、原発性肝がんでも陽性になります。がんの進行度に従って数値は高くなります。しかし、高値だからと言って必ずしもがんであるというわけでもなく、膵臓や胆嚢の進行がんでも陽性率は80%ほどです。

これらのがんが疑われる場合には、病気の特定のために、アミラーゼなどの血液生化学検査や、エラスターゼ、SLX、CA-50などの腫瘍マーカー検査を行います。また、腹部超音波検査やCT検査、胆管・胆嚢造影検査などの画像検査も行い、総合的に診断します。

消化器以外のがんでは、肺がん、乳がん、卵巣がんなどでも高くなります。特に、CA19-9値が高く、CA125やCA-50も高値の場合は、婦人科系のがんが疑われます。肝硬変や肝炎、膵炎、胆石症などの場合も、値がやや高値となります。

便潜血反応は大腸がんのスクリーニング検査

便は、正常な場合は腸で消化された食べ物のかすを主成分に、消化液、胃腸の粘膜、細菌などから成っていて、血液は含まれていません。もし便に血液が混じっていることがあれば食道や胃腸などの消化器官のどこかが出血していることになります。

しかし、出血が微量の場合は肉眼的には確認ができません。そこで試験紙の色の変化で判定するのが便潜血反応の検査です。従来の方法では食事や薬の制限が必要でしたが、最近は免疫反応を利用して、人の血液のみに反応する方法が用いられています。

陰性の場合には消化管出血の疑いはありません。ただし、潜血は便内で均一ではないので、1回の検査では確定できず複数回の検査を行います。陽性の場合には、消化管から出血している疑いがあります。腹部超音波検査や大腸内視鏡などの精密検査を行い、どこから出血したかを調べます。

陽性の場合、消化管のがん、潰瘍、ポリープなどが疑われます。特に大腸がんやポリープを発見することが多く、大腸がんのスクリーニング検査とし普及しています。

乳がんの自己チェック

以下のセルフチェックを行い、乳房や乳首の変形に気づいたり、しこりが触れたり、茶色や血性の乳汁分泌が見られたら、乳腺専門医を受診しましょう。
なお、月経の前後は乳房が浮腫を起こすため、乳腺は通常より硬く触れ、しこりの存在はわかりづらくなります。その時期を避けて、1ヶ月に一度、風呂に入るときに行なうのが理想的です。

1.両手を下げて、鏡の前に立って、左右の乳房の形をよく見ます。両手を挙げて、乳房にくぼみがあるか、乳首が傾いていないかをチェックします。

2.乳首を軽く絞り、茶色や血性の分泌があるかどうかを見ます。少量の透明や黄色の分泌は心配ありません。

3.湯船につかって調べます。右手を上げて左手で右の乳房を触ります。3本の指をそろえて下から上へ撫でるようにします。反対も同じようにします。

メラノーマの治療

メラノーマと診断された場合は、その進行度に合わせた標準的な治療が行なわれます。治療の基本は、がん細胞を全て取り除くことです。

メラノーマは、病変部のみを取り除くと、その周囲に再発しやすいので、範囲を広げ、病変部の周囲約2~3cmまで、取り除きます。広い範囲を切除した場合は、太ももなどの皮膚を移植することもあります。

また、再発や転移を防ぐため「術後補助療法」が行なわれます。転移は、がん細胞や血液リンパ液の流れに乗って移動することで起きます。
そこで術後療法では、主に血液を介した転移を防ぐための抗がん剤と、リンパ液を介した転移を防ぐためのインターフェロンβ(ベータ)が併用されます。

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