がんワクチンの臨床研究、中間結果を発表
副作用が少ないために通院での治療もでき、抗がん剤よりも費用が低いとして期待されているがんワクチン。開発はアメリカが先行していますが、日本国内でも現在全国10ヶ所以上の病院でこのがんワクチンの臨床研究が進められています。

対象となっているのは食道がん、膵臓がん、大腸がん、膀胱がんなどで、国内過去最大規模の臨床研究となっており、今後も研究を重ね、新薬の承認申請を目指した治験に入る予定です。
日本消化器外科学会で東大医科学研究所ヒトゲノム解析センターの中村祐輔教授が明らかにした中間的な解析結果によると、進行・再発で標準的な治療法が無効だった大腸がんで、6割の患者さんにがんの縮小や一定期間悪化しないなどの効果が認められたのをはじめ、膀胱がんではがんの縮小が、膵臓がんでは抗がん剤との併用で、患者27人中18人で何らかの効果がみられたとのことです。
がんワクチンは、がんに対する免疫反応を特に強め、攻撃するのが狙いです。中村教授らは人の全遺伝情報を調べ、がん細胞で活動しながら、正常細胞ではほとんど働いていない遺伝子をみつけた。その中から強い免疫反応を引き起こす抗原を特定し、複数のがんワクチンを作りました。


