旅行でのエコノミークラス症候群に要注意 | 今日の健康トピックス

旅行で気をつけたいエノコミークラス症候群

日本では大型休暇などで海外旅行へ行く人が年々増えていますが、それに比例して「エコノミークラス症候群」を発症する人も増えています。別名、「静脈血栓症」とも呼ばれており、静脈内に血栓という血液の塊ができることにより発生する病気で、外科、整形外科、婦人科領域などの外科手術後や慢性疾患などで、長期間ベッドに横たわることを余儀なくされた場合に発症しやすいといわれてきました。

近年では先述のように旅行中の交通機関内(特に飛行機)などで、長時間じっと座ったままで足を動かさない状態で発病するケースが増えいています。脚の静脈の中にできた小さい血栓が次第に大きくなり、それが何かの拍子に肺のほうに流れて肺の血管に詰まると、呼吸困難から死にいたることもある「肺梗塞」をひきおこすことがあります。

エコノミークラス症候群の治療法ですが、急性期では静脈内の血栓を溶解させたり、さらに新たな血栓が形成されるのを防ぐ薬物療法のほか、直接血栓を摘出したり、人工血管や自分の血管を用いて血流を再開させるバイパス術などの手術療法があります。

慢性期の治療では、長時間立ちっぱなしでいない、「弾性ストッキング」を着用する、再発を予防するために血栓が形成されるのを防ぐ薬を服用する、などの保存的療法のほか、静脈が血栓で閉塞しているために上昇している静脈圧を下げるための外科手術があります。

予防策としては、まず長期間乗り物に乗る場合は、1~2時間ごとに足を動かしたり、ふくらはぎや太ももをマッサージしたり、もんだりする方法が有効です。また、脱水状態が血栓をできやすくしますので、十分な水分補給も必要です。